裸踊り

日々の学びを赤裸々にまとめます

私の推し本~techもbizも混ぜこぜに~

近ごろ豚肉食べまくり、豚十郎(トントロウ)に改名しようか迷ってるねぎ十郎です。

今回は「これまでに読んだお気に入りの本」をテーマに書いていきます。
データサイエンス系のtech本に限らず、事業企画等のbiz本もあわせて紹介していきます。
技術者の方に限らず読んでいただけると嬉しいです。

お気に入りの本たち

全部で8冊(tech系5冊、biz系3冊)を紹介します。

tech編

前回の記事でも触れた通り私はweb系でお仕事をしています。このためwebサービスで役立てやすい技術書が中心です。

KPIの評価や最適化を議論する本

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

データドリブンにサービスを改善していくには、KGI・KPIの議論が不可欠です。
この文脈でデータサイエンスに求められがちな役割として、以下が挙げられるかと思います。

  • 因果探索(KGIとの因果関係がありそうな指標(KPI)の選定)
  • 因果推論(アクションをとった結果、KPIはどれくらい改善/改悪したかの検証)
  • 最適化(KPI改善の仕組み化)

上記3冊を読むことでこれらの分野をざっくり理解できるはずです。

ユーザとアイテムの出会いを議論する本

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

ユーザとアイテムが出会うための機能 = アイテムの検索や推薦機能を搭載しているサービスは少なくないと思います。
これらの機能を導入する上でデータサイエンスに求められがちなのは以下だと思います。

  • ランキングモデル*1(ユーザに提示するアイテムを決定するアルゴリズム

これに加えてUIやUXの設計、機能の評価についても一定以上議論しているのが上記2冊です。
機能の実装・改善を俯瞰的に検討するための知識が盛りだくさんなので、データサイエンティストに限らず読んでも良い本だと思います。

biz編

tech職からキャリアをスタートした後biz業務もやるようになってから読んだ本です。
前提知識なしに読みやすい・・・はず。

事業つくりを議論する本

www.amazon.co.jp

プロダクト(= 大小を問わない事業)を作り成長させていくにあたり考えることは多岐にわたります。

  • ビジョン
  • バリュープロポジション
  • STP
  • カスタマージャーニー
  • ビジネスモデル
  • その他いろいろ

・・・と、挙げればキリがありません。

何を考えれば良いか、考えた項目同士がどういう関係にあるかを整理した「プロダクト四階層」が、この本で特に役立つトピックかと思います。
プロダクトマネージャに限らず、プロダクトに関わる人たち全員に読んでいただきたい1冊です。*2

マネタイズを議論する本

www.amazon.co.jp

企画を考える中で私がつまずきがちなのがマネタイズ方法 = ビジネスモデルです。*3
例えば「人が集まってなんぼのプラットフォーム企画を考えた。人を集めたいのでエンドユーザからお金を取りにくい。どうしよう?」といった具合ですね。

ステークホルダのうち誰が何にお金を払うのかを設計する、ビジネスモデルの引き出しを増やせる本になります。
手元に1冊あればマネタイズを理由に企画を諦める・・・といった悲しい事態が減るかもしれません。

コミュニティつくりを議論する本

www.amazon.co.jp

上記2冊と比べると話題がピンポイントですが、web業界だと「ユーザコミュニティの形成」なんかも企画として話題に上がりやすいです。
コミュニティをいかに作りどう成長させていくか、ノウハウを学ぶために読みました。

特におすすめなのは古川健介さんの書いた第3章です。個人的には3章だけを目的にこの本を買っていいと思うくらい高評価です。

  • コミュニティにはどんなタイプがあるのか
  • タイプ x コミュニティ成長フェーズごとにどんな戦略をとるとベターか

といった内容が議論されています。
近年はメタバースや配信サービスなどネットコミュニティがまた一段と盛んになっていますが、成長しているコミュニティサービスの歴史をたどると結構この本に忠実だったり。きっと参考になると思います。

おわりに

以上、お気に入りの本をtechとbizに分けて紹介させていただきました。
他にもたくさん良い本はあるんですが、また別の機会にお話しできればと思います。

*1:ここではペアワイズ・リストワイズ学習といった狭義のランキングモデルに限らず、単に「どのアイテム群をどういった順番でユーザに提示するか決定するアルゴリズム」として読んでください

*2:余談ですが、私が初めてプロダクトマネジメントに取り組んだ時はこの本を教材に勉強会を開きました。メンバ間で共通言語が生まれる、メンバ全員がプロダクト全体を意識するようになる等のメリットがありました

*3:バリュープロポジションの新規性が高い、STPで競合らしい競合が見当たらないアイデアほど迷います